こんにちは。
名古屋市千種区星ヶ丘　
ミチコ矯正歯科クリニック　院長　田添美智子です。

　上顎の前歯が前方に出ていて、口唇が突出している噛み合わせを「上顎前突」と言います。
専門的には、上下顎の前歯の間に6mm以上隙間がある状態ですが、隙間が4~5mmでも口が閉じにくく、口唇の突出を気にされている方が多いです😥。

『上顎前突の原因』
1️⃣生まれつき骨格に問題がある。
　1) 顎が小さく、歯が並ぶ隙間が足りず、前方に出ている。
　2) 上顎骨自体が前方に出ている。または、下顎骨自体が小さく後方に下がっている。また、その両方の場合もあります。

2️⃣育つ環境に問題がある。
　1) 指しゃぶりや爪噛みなどの悪習癖がある。
　2) 唇の筋肉が弱かったり、舌が上顎の前歯を押している。
などがあります。




　大人の上顎前突治療の場合、上顎前歯を後方へ下げるために抜歯をすることがあります。
小学生から治療を始めると、抜歯せずに治療することができます❗️
顎の成長は、小学生6年くらいまであるので、成長を利用して骨格的な治療が可能になるからです。
　上顎骨の成長を抑制したり、下顎骨の成長を促進することにより「歯の土台」を正常な位置に改善します。噛み合わせだけでなく、横顔もキレイになります✨。

『始める時期』
　小学生1~2年生から始めることをオススメします👍🏻。
小学5~6年生になると、早いお子さんだと顎の成長が終わってきてしまいます。
そうなると、骨格的な治療ができなくなり、抜歯の可能性が大きくなります💦。
特に、上顎骨の成長は早期に現れますので早めの治療が効果的です。

『装置の種類』
1.　上顎骨の成長を抑制する装置
　「ヘッドギア」
　上顎の第一大臼歯にバンドを装着し、後方へ力をかけることにより上顎骨の成長を抑制したり、上顎の歯列全体を後方へ移動させたりします。
　取り外しができ、一日10時間以上使用します。
夜9時から朝7時まで、寝ている時間を利用していただくと丁度10時間になります。
学校に行く時は使用しなくてもいいので、使用しやすいかと思います。



2.　下顎骨の成長を促進する装置
　「バイオネーター」
　マウスピース型の装置です。装置をつけると下顎が前方にくるように設計してあります。
下顎を前方に噛ませることにより、下顎の成長が促進されたり、下顎骨の歯列全体を前方へ移動させてたりします。
取り外しができ、一日10時間以上使用します。



3.　お口の周りの筋肉や舌突出癖を改善する装置
　「機能訓練装置」
　やわらかいマウスピースを装着します。噛み合わせに関係する悪習癖を取り除き、正しい顎の発育、顔面筋の成長を促し、歯並びの環境を改善させることにより、上顎前突を治します。
一日12時間以上使用します。

4.　インビザラインファースト
　透明なマウスピース型の矯正装置です。マウスピースに突起がついていて、装置をつけると下顎が前方に誘導されます。１週間に一度新しいマウスピースを装着することにより、顎を広げたり、歯のガタガタも改善できます。食事と歯ブラシ以外、1日20時間ほど使用します。



　どの装置を使用するかは、お子さんのお口の症状により異なります。
上顎前突の原因が、上顎骨の前方位にある場合はヘッドギアを使用することが多いですし、
下顎骨の後方位にある場合はバイオネーターを使用することが多いです。
また、マウスピースが適応の方もいらっしゃいます。
レントゲン写真撮影やお口のスキャンなどの精密検査を行い、何が原因で上顎前突になっているかを診断します。
しっかり分析を行い、装置のご希望をお聞きし、使用する装置を選択します💁🏻‍♀️。

⭐︎II期治療時、正常より大きな歯が生えてきたり、装置の使用状況や顎の成長の度合いにより、抜歯が必要になることがあります。抜歯が必要になる場合は、詳しく説明し、納得していただいて治療を進めます。

　矯正相談に来ていただくと、お口の中を見させていただき、現在の歯並びと治療の流れや使用する装置についてお話しさせていただきます。
相談は無料ですので、お気軽にお電話ください。
☎️052-789-1318。
📠https://kyousei-nagoya.jp

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歯学博士　日本矯正歯科学会認定医
ミチコ矯正歯科クリニック　院長　田添美智子